ニューカントリーと呼ばれるものやアメリカーナの新譜をたくさん掘っていたころ、好きなアーティストを生で見る事、自分がアメリカで演奏する事が夢だった。
私が好きになる音楽はいつも、日本のレコード屋には置かれていない事がほとんどで、海外のミュージシャンから直接買うか、海外のレーベルから購入するのがマイパターン。当然話が合う人もいないし、来日なんてもってのほか。常に1人で自分の好きな音楽を、好きでいる日々だった。
そんな私にもある日、とことん趣味が合うお友達ができた。毎年Austinに行っているというSXSWオタクさんだ。その出逢いから、私の音楽人生はグンと動いていく。
SXSWオタクさんが言うには、どうやらAustinで開催されているSXSWに行けば、私の好きなミュージシャンをいっぺんに沢山見れるかも知れないし、演奏もできるかも知れないのだ。(自力で)それを知った私は、鼻息荒めでアメリカ行きを決意。
現地では、SXSWオタクさんの繋がりでAustinで働いている日本人のみなさんと知り合い(シェフ、画家、バンドマンなどなど)、たくさんたくさん助けてもらいながら、AustinのSXSWマジックに2年連続、どっぷり浸かったのだった。日本じゃ絶対に考えられない奇跡を、何度も経験した。一生モノの仲間たち、ができた。(どんな旅だったかはご想像におまかせ)
とにかく強い思いさえあれば人間なんだって叶えられるんだなぁと、自分だけのちいさなアメリカンドリームを抱きしめながら帰国。
それに、音楽が生活の一部となって街にライブハウスが溢れかえるAustinからは、音楽の本質を教えてもらった。
この2つの経験は、いまでもわたしの土台をつくってくれている、わたしの大事にしていること。
日本にいても、ステージに立つと私はいつもAustinを感じている。
“Austin Texas”
あの街を歩きながら作ったこの曲は、Austinのライブハウスの名前をたくさん歌っているので、
ぜひどんな場所なのか想像したり調べてみたりして、どうぞたのしんでね。