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インストアライブ

2021年10月4日更新

 

10/2は渋谷のULTRA SHIBUYAという新しくできたレコードショップで

アルバム購入者特典のインストアライブをやってきました。

足を運んでくださったみんなさま、ありがとうございました。

久しぶりにライブしたなぁという感じで、幸福感いっぱいのわたくしでした。

緊急事態宣言も明け、空もカラッと晴れて、レコード屋さんで生の音楽、最高でしたね。

 

コロナ禍になってからは、今までのライブのやり方よりも

もっと丁寧に、本気で準備してライブに挑めるところがすきだな。

それは、前よりも時間が取れるのもあるだろうし、

今年のフジロックをきっかけに、ライブに挑む意識が変わった。

一本のライブの重みが、前とはまったく違う感覚がある。

ライブだけじゃなくて、音楽への接し方も変わった。

ほかの何を奪われてもいいよ、わたし音楽と心中するから。みたいな感覚。

できればずっと忘れたくない気持ちです。

 

10/29は、新代田FEVERでレコ発をやります。ゲストにヒックスヴィル様をお迎えして。

楽しんでもらえるようにアレコレ考え中・・・。ぜひ、足を運んでもらえたら嬉しいです。

 

 

 

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③Midnight Rider

2021年9月27日更新

The Allman Brothers Band(オールマン・ブラザーズ・バンド)のこの曲、じつはレーベル、キリキリヴィラの与田さんにコレとかやってみたらどう?と言われて、”成る程、やりたい!”という直感を信じてカヴァーした曲。

じつは高校生の時は父の影響でサザンロックが大好きだった。すごく憧れていたんだけど、子供の頃は何か自分じゃ出来ない…と思っていて、しばらくの間疎遠になっていた。その事を、ハッ!と思い出したのも大きかった。昔よりは大人になったいま、やっと自分の中でも消化できて、自然に出来たのかもしれない。この、土臭くてタフな感じが大好きなの。憧れてたものを歌えて嬉しい。自分1人じゃ絶対に思いつかなかったことなので、アイデアを貰えて良かったと思う。

 

「誰にも捕まってたまるか」という気持ちで歌える、無敵になれる曲。アルバムではWatch Your Backの次に持ってくる事で、2曲セットで意味のあるOUTSIDER らしい世界観が作れたと思っている。

 

 

ミッドナイトライダーは、結構色々なミュージシャン達もカヴァーしていて

Willie Nelson(ウィリー・ネルソン)、Patti Smith(パティ・スミス)、Sheryl Crow(シェリル・クロウ)、Waylon Jennings(ウェイロン・ジェニングス)、Zach Williams(ザック・ウィリアムズ)、Blackberry Smoke(ブラックベリー・スモーク)The Wood Brothers(ウッド・ブラザーズ)などなど…みんなに大人気なんだなぁ。

なかでもアレンジの参考にしたのはシェリル・クロウとザック・ウィリアムズだったりします。ダークなアメリカの空気感が堪らないっ。荒野を駆けるカウボーイでもいいし、バイクでひとり旅をするでもいいし、そんな景色が似合うなぁと思う。(ザンネンながらどっちも経験なし!)

 

じつは録音の音が1番アメリカーナっぽい良い音で録れたなぁと個人的に思うのも、このミッドナイトライダーだったりする。みーやん様のコーラスにも注目!

お気に入りのカヴァーです。

 

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②Watch Your Back

2021年9月26日更新

作曲する時、いかに少ないコードで作れるか、を意識することが多い。中でも、ワンコードリフで貫く曲をどうしても作りたくてできた曲がこのWatch Your Back。

そう思ったきっかけは、カントリーのモノと思われているであろうペダルスティールギターを、ブルースフィーリングのモノと融合させたかったから。みーやん様、様様である。キタジのスラップも相まって結果は大成功、色んな要素がミックスされたアメリカーナ、になったと思う。

ワンコードで貫くサウンドには、底知れないアブなさがあると思っている。例えばJohn Lee Hooker(ジョン・リー・フッカー)のBoom Boomのようにストイックなリフの反復の感じとか。それからもっと呪術的な、ミシシッピのヒルカントリーブルース。Junior Kimbrough(ジュニア・キンブロウ)やR.L. Burnside(RLバーンサイド)なんてもう超カッコイイ!そんな彼らみたいな、ちょっとアブない反復の美学に興味シンシンで。

シンプルなフレーズを永遠に繰り返すことでトランス状態になる音を目指したのです。ライブでも、この曲はもっと進化できるように考え中。

Watch Your Backの歌詞はコロナ禍、誰を信じればいい?という時代性も含めて書いた。結末が良くても悪くても別にどっちでもいい、誰もが良い曲と思える曲を書かなくても良いジャン?という具合でね。

9/30発売のBollocksという雑誌や、これから発表されるであろうキリキリヴィラのインタビューやMikikiのインタビューでもお話ししたりしているので、またタイミングでおしらせします。

 

ちなみに、RLバーンサイドは The Jon Spencer Blues Explosion(ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン)とアルバム「A Ass Pocket of Whiskey」「Mr.Wizard」を作っていたりします。孫のCedric Burnside(セドリック・バーンサイド)も現在進行形で新譜を出していますがカッコイイですヨ!

それから、The Black Keys(ザ・ブラック・キーズ)も今年ヒルカントリーブルースに敬意を表したカヴァーアルバム「Delta Kream」出していましたがそれもカッコイイよね!

 

ただの音楽ファンと化したところで、また次回〜。

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①Roadrunner

2021年9月25日更新

先日の山口さんとのインタビューで、「リファレンス」という言葉を学んだわたくし!

どうやら参考資料、みたいな意味合いがあるみたいだ。

今月はアウトサイダー発売月間という事で、できるだけたくさんブログを書くことに挑戦しているので、本当は秘密にしておきたい情報も大放出しようと、不器用ながらもガンバっている。最近はリリースした音楽を解説する人が増えてきた印象があるので(個人的には説明あまり好きじゃない)、早速流行りに乗ってリファレンスについて、書いてみる。少しでもアルバムに興味を持ってくれる人が増えますようにっと。

 

1曲目のRoadrunnerは、Reverend Horton HeatやLegendary Shack Shakersのような空気感を出そうと試みた曲。Reverend Horton Heat(レヴァレンド・ホートン・ヒート)はテキサスのサイコビリートリオ。とはいえ、ロカビリーやサイコビリーだけでなく、パンク、サーフ、スウィング、カントリー等の要素が自由気ままにミックスされた懐の深い音楽性が魅力!これぞアメリカ。ホートンヒートのVictory Lapという曲はかなり参考にした。

 

Legendary Shack Shakers(レジェンダリー・シャック・シェイカーズ)はケンタッキーの、ホートンヒートと比べるともう少し南部のゴシック的雰囲気が充満するサイコビリーバンド。でも彼等もロカビリー、サイコビリーだけでは括れない、アパラチアンミュージック、ヒルビリー、ブルーズ、スワンプ、ガレージ等様々な要素がミックスされてるバンド。ボーカルのJ.D.Wilkesから私はかなりの影響を受けていて、このトラッシュな感じが大好きなのだ!これぞ、アメリカの闇、という感じ。根深い闇を感じるよ。この雰囲気はなかなか日本じゃ出せないと思う・・・。

 

ホートンヒートも、シャックシェイカーズも、両方に共通しているのは、「気合いが入る音」だという事。様々な音楽のミックスだという事。

だけどマジなのか、マジじゃないのか・・・その微妙な際どいラインを行くところがイイのさ。全力で際どくてアホっぽいところがある。

Roadrunnerも、そんな二つに影響を受けていると思って聴いてみてもらえたら面白いかも?思わず笑っちゃうな、コレ・・・となれば、それは、一番嬉しい感想かも。

なんて、なかなか好きキライの分かれそうなインストからスタートするOUTSIDER、そんなところも気に入っています。

他の曲については次回のお楽しみに〜!

 

追記

ギターソロも含めて全員で一発録りだったRoadrunner、この曲はよりグシャッと感を出すために、アンプを入れていたブースの扉を全開(直せないので気合いでやるしか)、スタンディングでハウりコントロール、まるでライブのように録音しました。みんなで、録音二日目の朝一に集中してがんばった。スリル満点の空気感を愛してもらえますように。

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初テレ

2021年9月24日更新

RATのLEDが切れてしまったので交換して貰いに楽器屋さんへ。

修理を待っている間に、珍しくギターを試奏。

先日の収録をきっかけに、ソリッドギターを一本も持っていない自分ってどうなんだろう…と考え始めたので、前々からいつかは弾きたいと思っていたテレキャスを、初めて弾いてみた。

1976年のテレさん。レスポンスが鬼のように速くて(普段グレッチだから)、最初はタイム感に戸惑いまくり。すごく自分が下手くそに聞こえる。でも、指のニュアンスを100%ありのまま出してくれる感じがして、楽しい。間にフィルターがかかってない感じというか。これはグレッチには無い最大の魅力だなと思った。

フロントでウエスタンスウィングっぽく弾くと気持ちよいし、リアだとコードでジャーンのロックンロールがいけるなぁ。センターってみんな使うのかな?グレッチはセンターがメインだけど…。チキンピッキングしてもすごく良い感じだった。

ていうか、チキンピッキングは、あんまりグレッチでやるもんじゃ無いという事がわかった。テレだから生まれた弾き方だなって感じ。右手の指で歯切れ良く切ったときの音が最高!とにかくカントリーリックを練習したくなるギター、指板、という感じでワクワクしたな。

この後に2003年のテレも弾いてみたけど、全然違くて、どうやら76年の方がすきだった。

 

ひっそりと試奏していたら、お店の窓ガラスをコンコンコン!と叩く音。なんだろう?と思って顔を上げたら、なんとコウキさん夫妻+おちょこ(猫ちゃん)がこっちを見ている。まさかこんなところで会うなんて、とびっくり。ご縁に嬉しくなりました。

 

RATも無事にLED交換でき(青じゃなくて赤になっちゃったけど)、人生初のテレキャス試奏もできたし、コウキさん夫妻にも会えたという、贅沢な出来事でした。

 

これからも、テレキャス見つけたら弾いてみよう。テレ探しの旅、始まるの巻。

 

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