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ゴルちゃん日記《1》

2019年6月27日更新

突然思い立ったのでゴルちゃん日記書きます。

もう知っている方も増えてきたのではないかと思いますが、私はGretsch ’60 6120とBlastcult NC/DCを両方メインギターとして使ってます。

色んなところで話したことはありますが

使い分けは Gretsch(ブロさん)は私のソロワークで、Blastcult(ゴルちゃん)はラーナーズで、というふうに使い分けてます。

ゴルちゃんはラーナーズのライブ(ほとんどスポーツ?)に余裕で耐えきれる強靭な肉体&バンドカラーにぴったり、

ブロさんは自分が主役じゃなきゃ嫌だと言うわがままビンテージおじさんなので、私がソロで歌うときのステージに登場します。

 

ゴルちゃんのことに関しては、好きがたくさんありすぎて書きたい事は山ほどありますが、

まず最初になんで名前がゴルちゃんなのかというと、ゴールドだからです。

ギタマガの担当さんは苦笑いしてました…

 

ブロさんが折れてしまった時に救世主としてアメリカから飛んできてくれたヒーローなので、2018年の4月から使ってます。もう1年過ぎてた。

いつもありがとうゴルちゃん。

そのほかのまつわるお話などはまた思いついたら書きます。

なぜ突然ゴルちゃん日記が始まったのかというと、

じつは、先週の豊橋→京都で

2日目の京都のリハ前にケースを開けてみたら

「?!?!?!」

なにか見たことのない傷がある!?

ついにやってしまった………

と思うくらいの傷を発見してしまったからです。

前に野音でハデにコケてボディについたすり傷とは、比べものにならないくらいの危険な香りが。

怪我した場所がジョイントなので、木と木の接合部がずれてたりひびが入っていたりしなければいいけど。

塗装も接合部だけ浮いてるし怖すぎ。

人間で言えば、首…よりも、腰、かなぁ?

とにかく重要なところなのは間違いない。

 

よーく見ると、かけてしまった部分は、ゴールドの塗装→白い硬そうなもの→中の木が見えてるという感じでかけていたので、

もしかしたら塗装が剥がれただけかも?と、わたしは都合のいい妄想を始めましたが、

とても気になるのが斜めに跡がついた塗装の動き。

小さい脳みそで一生懸命思い出してみたら、京都のライブで

ブレイクでおもいきりふりかぶったら、コーラスマイクにヘッドをゴン!って

スゴイ勢いで当てちゃった気がする。

 

さすがにSNSには載せられないし、トミーさん(ブラストカルトジャパンのアニキ)に会わせる顔がない…

この傷を発見してから、怖くて一週間はとりあえず見て見ぬ振りをしてみましたが、

一週間後の小岩のライブで、やっぱり逃げてちゃだめだと決心。

ライブが終わったらその足でトミーさんの居る事務所に直行。

 

ゴルちゃんをしばらく見て

「あーこれは塗装(剥がれ)だけですよ、木は問題ないと思う」

とのお言葉。

よ、よ、よかった〜〜〜〜!

傷口から見えてた白い硬い部分はどうやらバインディングだったみたいでした。

なんらかのアクションで木に力がかかった時に塗装のヨレ?も発生したみたいで斜めに跡がついてるのもそのせいかな、と。

もし万が一木が反ってきたらまた直しますのでと言ってくれて

めちゃくちゃ安心。

この欠けてる部分と塗装も、直すなら直しますよーとも言ってくれたので、直すかどうかはあとで考えるとして

とりあえず、大ごとにならずよかったと

心の底からほっとしたのでした。

 

 

ついでに、前から直さなきゃと思っていた、トーンのノブの緩みを直してもらったり

ピックアップを磨いてもらったり

一年ぶりに人に優しく撫でてもらったゴルちゃん。

トミーさんの作業はバイクいじってる人みたいな感じで、大事に大事に細かく作業する感じではないし、良い意味で日本人ぽくない所が好き。

いつも言ってくれるのは、道具なんだからぜんぜんイイでしょ。って言葉。

ビンテージのブロさんとはまたちょっと違う向き合い方でゴルちゃんに接してはいましたが、その言葉はいつも頼もしい。

やはり、そういう愛し方もあるのだ。

 

ビンテージのグレッチと

ブラストカルトのNC/DCユーザーとして

この二本を扱えているって事に、つくづく幸せを感じるのでした。

だってこの二本カッコ良すぎる。

そういう意味では、アーティストとして、ギタリストとして、カッコよく居れているとは思うし、自分がもし中学生だったとしたら、その中学生の自分にこのふたつのギターをカッコイイなと思わせる事はできてるだろうなとは思う。

売れているかどうかは別としてだが。

だからもっと、目一杯音を出してあげようと思ったのでした。

 

ゆっこちゃんに知らぬ間に撮られていた、ゴルちゃんを心配している写真をどうぞ。

 

それではまたライブハウスで!

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ブロさん日記㉚

2019年4月28日更新

ブロさんが治ったのか治ってないのかわからない感じでだいぶ長い間、ご無沙汰してしまいました。

去年の秋頃からぱったり心に余裕が無くなってしまっていましたが、無事、最近復活しました。

ちゃんと治ったところを書いてあげなければ。

何度見ても痛々しいブロさんを何回も載せちゃう。

前の記事を読み返して思いましたが、サーズデイの文字、折れなかったら一生知ることが出来なかったから、ブロさんが木曜日と縁があるって分かったのは、とってもラッキーな事だったな。と、いまはやっと思えました。

 

ブロさんが入院中、じつは、運命めいた出来事もありました。

2年前くらいから作ってくれていたブラストカルトのNC/DCチエカラーが、このタイミングでアメリカから到着…。

いままでは、ジェイソンの制作の気分が乗る時まで、ひたすらの〜んびり待っていたけど、

それがついに日本に届くという、いきなりの急展開にとてもドキドキしました。

正直、到着しただけでも奇跡の出来事なのに、

『グレッチ折れたんなら代わりにコレ使えよ』と言わんばかりのこのタイミング。

ちょっと鳥肌が立った。

ああ、やっぱりジェイソンバーンズは、困っていたり弱っている人を助けてくれるヒーローなんだなと、確信しました。

だからブラストカルトは格好いいんだと思う。

そして、ブラストカルトのギターにテンションが上がりまくっていたおかげで(機会があったらゴルちゃんについても書きます)、ブロさん退院の連絡が来るまでの時間もとても早く感じました。

 

急いで足を運び、ついにご対面。

元どおりにくっついているブロさんを見たときは、

嬉しさと同時に、接着面に生々しい傷跡が残っているのが痛々しくて、胸がヒリヒリしたのを覚えてます。

これが、一生付き合って行かなければならない傷か、と私はそこでもう一度、覚悟を決めたのでした。

その傷跡の写真を載せようと思って探したのだけど、あれれ、ぜんぜん見つからなかった…ホントに見たくないところだったんでしょうね。まあ、また機会があったら載せます。

そして

前回の記事でもちょっと書いたように、薄いメイプルの板を入れてもらい接着面を増やしてくっつけてもらった様子がこちら。横から見るとわかりやすい。

ちょっと詳しくは忘れちゃったんですが、接着面を挟んで押さえておく大きな器具があって、それでしばらく圧をかけて接着してくれたのだと思います。

この方法、治していただく前はとっても悩んだんですが、いざ弾いてみるとあら不思議…

生音からして全然違う!

音の振動がちゃんとボディに伝わって全ての木が鳴っている。

こ、こ、これ……鳴りがとんでもなく良くなっちゃったんじゃ…。

というか、折れる前に少し思っていた、痒いところに手が届かないカンジ、元々折れてたところ、ちゃんと接着されてなかったんじゃ…?

 

……そう考えると、再び折れて本当に良かった。

このギターの本当の声を、やっと聞けた感覚。

そして何より、完璧に接着して治してくださったお医者さまに大感謝!まさに命の恩人です。

ブロさんが退院してからすぐのライブ写真がこちら。

嬉しそう…

一度(二度?)こんな風に折ったらもうこわいものはないはず。何が起ころうと、粉々になるまで弾いてあげよう。一緒にいてあげよう。私の方が早く粉々になるかもだけど!

 

ブロさんはやはり不死身なのでした。

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ブロさん日記㉙

2018年9月20日更新

まっぷたつに折れてしまったブロさん。

気絶しているブロさん。

いつもお世話になっている、必ず直してくれる、あの神さまみたいなお医者さまに診て貰えば大丈夫だからね。と話しかけながらも

お医者さまに持って行ける日までの数日間は、地獄のようでした。

お布団のなかでしくしくしくしく、めそめそめそめそして、朝になってもまったく起きたくありません。

誰とも絶対に会いたくない!着替えたくない!お外に出たくない!ごはん食べたくない!歯も磨きたくない!お風呂も入りたくない!

私の元に来てから怪我してばっかりで、こんな持ち主のところに来てしまってごめんなさい、ごめんなさい、と何回も思っていました。

それはもう  生きる希望を失くしている、頭の中真っ暗闇の、どこからどう見ても廃人でした!

 

 

そんな感じで数日経ち、やっとお医者さまに診てもらえる日が来ました。

そして診てもらってハッとしたのが、

今回折れてしまったところは、前の持ち主さんが一度折ってしまって、リペアした後だったということ。

そういえば、ネック折れリペア有りで買ったわな…

と思い出すわたし。

もしかしたら、前のリペアがちょっと甘くてちゃんとくっついていなかったのかも知れない、との予想も。

マイクスタンドに当たっただけで真っ二つに折れてしまったのは、そういう事だったのか、とだんだん納得してくる。

そのほかにも治療法について、お医者さまと相談したことで一番覚えているのが

このままくっつけるだけだと接着面が少なすぎるので、ヒール?と呼ばれるのかな?ネックの終わりのところとボディの間にメイプルの板を入れましょうという事でした。

ビンテージグレッチの愛すべきところは、なんと言ってもUSAならではのテキトーな作りのゆるさがあるところ。キッチリカッチリしてないところが愛くるしい上に、サウンドの特徴だと思っていたのです。ネック終わりとボディの間には少し隙間があるのがビンテージの良さだと思っていた私は、その隙間に板を入れるのかあ〜…と、一瞬、悩みました。

けれども、ビンテージのものを扱うときには、今の時代をいっしょに生きていく為に、新しい考えを持って決断する勇気、覚悟が必要です。

捨てなければならないこだわりだって、たくさん出てきますよね。

ちょっと考えて私は、へんなこだわりは捨てて、少しでも接着面が増やせるように、ネック終わりとボディの間に板を入れてもらうことを決意しました。

それによって音がもし変わってしまったとしても、ちゃんと治ったらまたよく鳴るように弾いてあげればよいんだと、その板に賭けました。いちばん大事なのは、ブロさんが元気に治ってくれること。

 

ワンマンライブまであと1ヶ月という時期だったので、それまでに治してもらえたら大変嬉しいですと頼み込み、ブロさんまたしても入院の巻。

こうなったら、どんなにお金がかかってもどんなに時間がかかっても、なにがなんでもくっつける!という気持ちでした。

 

ブロさん日記㉚へつづく

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ブロさん日記㉘

2018年8月21日更新

もうだいぶ、笑って話せるようになったので書き残しておこうと思います。

3月頃、ワンマン前のプレッシャーとかで胃を壊していた時期がありました。当時バナナとウィダーインゼリーが栄養源のわたしは、ライブ中、足元がふらつきマイクスタンドに倒れ込んでしまいました。

起き上がってふとギターを見ると、あれ!!ブロさんまっぷたつ…

弦がびよーーーんてなってる………折れとる!!誰がどう見ても、折れとる!!

その時まだ、ライブは4曲目。(死)

会場の空気も、一瞬で、人が死んだかのように凍りついている。

次の出番の方がすかさず、ギターを貸してくれて(ストラトでそれも確か古そうだったので感謝しかない)、なんとかライブを続ける。「どんな時でもやらなきゃいけません」とか訳の分からない事を言いながら演奏。涙が滝のように流れてくる。

ブロさんが無くなったら心の支えが何にも無くなってしまうしどうやって生きていけばいいのか分からないぞ…ブロさんごめん…と、思いながら最後までライブをやりきる。。今思えば、まさにあれが、絶望というものなんだなと思うほどでした。

ライブをなんとか気合いで乗り越えて、とれた部品を拾ったり楽屋でギターをくっつけてくれる優しいメンバーたちの様子が、こちら。

そこからは、あまり記憶がありませんが、ファンのみんなが心配して来てくれたのと、はじめてメンバーに現場を任せてタクシーで速攻帰ってしまったのを覚えています。あの時帰してくれて、メンバーにはいまも感謝しかないです。

家に帰って撮影した写真がこちら。

 

木曜日に作られたと思われる、初めて見る「THURSDAY」の文字…出来れば見たくなかったTHURSDAY…。

またここからブロさんの入院生活が始まるのでした(㉙につづく)

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ブロさん日記㉗

2017年10月3日更新

ずいぶんご無沙汰になってしまいましたが、実は、ブロさん綺麗に治ってすぐ帰ってきてくれました。

何事も無かったかのように、見事に傷口が無くなりました。そしてネック裏の模様とヘッドの傷まで、預けた時と同じように、忠実に再現してくださる心意気…感謝しか無いです。

せっかくなので、他の部分もたくさんメンテナンスしてもらいました。

フレットももう限界までベタベタに低かったので、打ち替えてもらいました。指板もうねうねしていたので、真っ直ぐ平らにしてもらいました。

なんと予定日より1週間くらい速く、

中も外も、完璧なブロさんで帰ってきてくれました。

肝心な音ですが、

最初はフレットの高さには戸惑ったものの、めちゃくちゃ弾きやすくて、しっかりと前に出て抜ける音がすることに、ひたすら驚きました。

いいギターはずっと弾いていられるけど

ほんとにずっと弾いていられるブロさんになって帰ってきてくれました。

2ヶ月くらい弾きこなした今、フレットの高さにも慣れ、もうこのセッティングじゃないと無理な領域まできました。

手術を決断する時はほんとにほんとに、怖くて悲しくて勇気がいったけど、 こんなにいい音&弾きやすさ になって帰ってきてくれるなんて。諦めないで治してよかった。

ビンテージギターは今の時代で、ちゃんと本来のように動けるようにしてあげることが大事だけど、でもそれはそのプレイヤーの考えによって仕様も変わってくるから難しい。

私は私なりの考えでブロさんの良さを最大限に出せる方法を取ることができたとおもうので、いまはとても満足しています。

お医者様と、紹介してくださった諸先輩方に感謝です。

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