作曲する時、いかに少ないコードで作れるか、を意識することが多い。中でも、ワンコードリフで貫く曲をどうしても作りたくてできた曲がこのWatch Your Back。
そう思ったきっかけは、カントリーのモノと思われているであろうペダルスティールギターを、ブルースフィーリングのモノと融合させたかったから。みーやん様、様様である。キタジのスラップも相まって結果は大成功、色んな要素がミックスされたアメリカーナ、になったと思う。
ワンコードで貫くサウンドには、底知れないアブなさがあると思っている。例えばJohn Lee Hooker(ジョン・リー・フッカー)のBoom Boomのようにストイックなリフの反復の感じとか。それからもっと呪術的な、ミシシッピのヒルカントリーブルース。Junior Kimbrough(ジュニア・キンブロウ)やR.L. Burnside(RLバーンサイド)なんてもう超カッコイイ!そんな彼らみたいな、ちょっとアブない反復の美学に興味シンシンで。
シンプルなフレーズを永遠に繰り返すことでトランス状態になる音を目指したのです。ライブでも、この曲はもっと進化できるように考え中。
Watch Your Backの歌詞はコロナ禍、誰を信じればいい?という時代性も含めて書いた。結末が良くても悪くても別にどっちでもいい、誰もが良い曲と思える曲を書かなくても良いジャン?という具合でね。
9/30発売のBollocksという雑誌や、これから発表されるであろうキリキリヴィラのインタビューやMikikiのインタビューでもお話ししたりしているので、またタイミングでおしらせします。
ちなみに、RLバーンサイドは The Jon Spencer Blues Explosion(ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン)とアルバム「A Ass Pocket of Whiskey」「Mr.Wizard」を作っていたりします。孫のCedric Burnside(セドリック・バーンサイド)も現在進行形で新譜を出していますがカッコイイですヨ!
それから、The Black Keys(ザ・ブラック・キーズ)も今年ヒルカントリーブルースに敬意を表したカヴァーアルバム「Delta Kream」出していましたがそれもカッコイイよね!
ただの音楽ファンと化したところで、また次回〜。