9/4に新代田FEVERで。フジロックのセットリストを再現、というテーマで久しぶりに配信ライブをした。何故ならば、私たちラーナーズはフジの配信がなかったから・・・(シドいわ)FEVERでの配信ライブが終わったと同時に、やっとラーナーズのフジロックが完結できたような気もした。
思い返せば6年前、BLACK LIPSの前座の為に集まって初めてライブをしたのもここFEVERだった。あの時は私にとってFEVERが、ものすごく大きい会場に見えたことを覚えている。あのライブから、運命に導かれるようにバンドというひとつのちいさい命が生き始めたのだよね。最初の最初は、「フジロックに出演できたら解散しよう」なんて、言っていたっけ。それから本当にいろんな事があったし、本当にたくさんのところへ行って、たくさんのライブをした。
ピラミッドガーデンのステージに立つと、ステージから見えるのは、感染対策のために設置されたフラフープ(人と人との間隔を空ける為)や、遠くまで続く山の緑、舞台を飾る緑、雲が多めの広い空。子供が遊んでいる姿やシャボン玉も、風に乗ってやってきた。このステージは他のステージとはちょっと違ってピースフルな空気で溢れてる。ラーナーズにぴったりだった。
演奏中って、いろんな瞬間をスローモーションに感じる事が多いのだけど、それがとってもドラマチックであり、それこそがバンドのライブの醍醐味だなと私は思ったりする。チャーべさんが極上の笑顔だったり、ハマ兄と目があったり(前日一緒にナンバーガールを見に行ったので勝手に絆深まる)、太一さんはいつも以上に目があったり、紗羅ちゃんはホテルも含めてフジを全日共にしてくれた戦友という感じで、そばにいたら感じ取れるレベルのつながりを感じたり。(勝手にかもしれないが)
前を向いたらフジの景色。
今までみんなとやってきたライブの数々を走馬灯のように思い出して、あぁやっとここに来れたんだねと、メンバー全員で音が出せる幸せを、ただ噛みしめる事ができた。やっぱりフジは特別な場所なんだと、「フジロックに出演したら解散しよう」と冗談交じりで言っていたチャーべさんの思いが少しだけわかったような気がした。
いつの間にかその発言はフジの空に消え、楽屋では「次はヘブン目指そうぜー」などの言葉が飛び交っていたのだった。