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インタビューデイ

2021年9月23日更新

煌々と輝くハーベスト・ムーンに遠く離れている大切な人を想い、胸がぐしゃっとなる季節。マスクを外すと秋の匂いが気持ちよいですね。

今日はなんと!私が以前から大ファンである音楽ライターの山口智男さんにアルバムのインタビューをして頂きました。

私がオルタナカントリーやアメリカーナに興味を持ち出してから、自分が買うCD買うCD、ほとんど山口さんがライナーノーツを書いていたり、昔からLAST HURRAHというZINE(でよいのかな…?今はブログでやってらっしゃいます)でお勉強をしていたりしたので、私にとってはもう、超カリスマ的存在!のライターさんなのです。

ウルフベイツの時もライナーノーツを書いてもらったりもしましたが、その時は直接お会いしての取材ではなかったので、こうして直接会ってインタビューをして頂けたことがまず嬉しくて。

そしてやはり、アメリカーナについての話が普通に通じることがとても嬉しかった。

あの人誰だっけなぁ、名前忘れちゃったなぁ、と私がなってしまっても、それってこの人じゃない?とすぐに答えを見つけてくれるような。SXSW繋がりで、オースティン愛に溢れた話もさらりとできちゃうような。更にはニッキー・レーンやマーゴ・プライスの恋人事情の話までもできちゃうような。

 

同じ音楽の空気感や感覚を共有できる人とお話するのは、やっぱり無限にわくわくするのだ。

 

山口さんは今発売中のミュージックマガジンでも、”アウトローカントリー30選”という特集をされているそうで、インタビュー終わりのその足ですぐに買いに行った。

この”アウトローカントリー30選”の中に堀口さんの作品も入れても良かった位です、と言ってもらえた事が今日のハイライト。(!!)

山口さんにそう言ってもらえるのが、どれだけすごい事か。ファンの私にはわかるのです。いま死んでも悔いはないと思える程、嬉しい出来事でした。

印象的だったのは、アウトローカントリー周辺の音のことを、僕はパンクだと思って聴いているからねーとおっしゃっていたこと。 わかる…!その感覚すごくわかる…!と、ひとり心の中で興奮しまくっていたわたくし。

この感覚が少しでもたくさんの人に伝えられるように私もできることをがんばろうと改めて思った、希望に満ちあふれたインタビューデイでした。

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白いRAT

2021年9月18日更新

先日、有難いことに収録の現場にて職人さん達の中にひょっこりと混ぜていただきました。

意外かもですが実はわたし、スタジオミュージシャンには昔から憧れがあって(自分は技術は全然ないのだが…)、今でもそういうお仕事されてる方を尊敬しているので、とっても嬉しかった。

バンドの世界とはまたガラリと変わって、資料ひとつにとっても、こんな感じなのか!と学ぶことばかり。

演奏する場所からメインのアーティストさんまでの距離がかなり離れているのが新鮮、これが本物のバックバンドというやつか、と学び。初めてのイヤモニに苦戦しながらも学び。(マスクとイヤホンが絡まってタイヘンな時代!)

そして何よりみなさんの人柄の良さが滲み出るチームのムードに安心と学び。こうやって作っていくんだなあと感動。

アーティストさんとバックバンドの関係性についても学びだった。

メインとして矢面に立つ人の格好よさも、後ろでプライド持って支える職人さん達の格好よさも、両方知っちゃったわよ。こんなに贅沢な体験をさせてもらえて、私はなんて恵まれているんだろう。

当たり前だけど全員に、それぞれの美学があるし努力してきた道がある…。私はそのどちらの立場も、心からカッコイイと思う。だからあまり分断されないとイイのになとも少し思った。

そして初めて会ったばかりの人達が、全員音楽というものひとつだけで繋がってる3分間が、魔法みたいでグッときた。

 

1週間前に決まってから当日まで、ずーっと不安で大変だったけど、本番は楽しく出来、ひと安心…そしてたくさんの刺激を貰った貴重な経験でした。

そうそう、この収録の曲を弾く為に、生まれてはじめてRATを買って踏みました。しかも白。踏んだらびっくり、なんて使いやすいんだと(笑)グレッチでもあまりハウらずいけました。どうりで人気者な訳だ。

ありがとうRAT!助かった〜!

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OUTSIDER アートワーク

2021年9月14日更新

アルバム”OUTSIDER”がリリースされ、たくさんの方が聴いてくださっていてうれしいです。ハッシュタグ #chiehoriguchi  #デスジェン(←浸透しているのか?笑)で全部見てますので、書いてくれてる方、ありがとうございます。

思いもよらない方がいいねーと言ってくださったり、レコード屋さんが書いてくれたポップなどを見ると、心が温かくなる。感慨深い思いです。

実の父親にはリリース前に、ガチのダメ出しを喰らっていたので(厳しすぎる)余計にほっとしました。

 

さて、CDのアートワークについて。

今回デザインを担当してくれたのはラーナーズでもお世話になっている、KINKさん。

写真は、ずっと憧れていた写真家さん、鈴木嘉樹さんに撮ってもらいました。

嘉樹さんの写真を初めて見た時は、大好きな音楽を聴いた瞬間のように胸がザワつく感じがした。この人絶対、おんなじものがすきだ!と、生意気ながらも、確信して。一瞬で大ファンになったのだ。

ソロのファーストは一度しかないから、自分の挑戦も込めて一か八か、賭ける思いでお願いしようと決めた。

が、そこからの道のりは険しく、予算の問題、業界の違いだったり、梅雨明けを待たなければならなかったりと、色んなハードルが待ち受けていた。梅サンに支えられながら、時に胃が痛くなりながら(笑)、なんとか、やっとの思いで撮ってもらえたのです。

撮影当日は、どうしても朝の陽の光が必要だったので寝ずに移動して撮影、お昼に仮眠して夕方にまたちょこっと撮影、という感じだった。過酷だったけど、その過酷さもまた楽しかった。

嘉樹さんに撮られている時間は、無言で、ひたすらやさしい時間が流れる。なにもしゃべっていないのに不思議と、あぁこの人はめちゃくちゃ優しい人だと感じた。私は全然モデルさんみたいに出来ないけど、心ではセッションしている感覚だった。

その場でどんどんアイデアが湧き出てくる天才っぷりを目の当たりにしては驚き、音楽の趣味を聞いては嬉しくなり、アメリカを旅した話を聞いてはワクワクしたりと、大忙し。もう私は、一生の宝になる出逢いを手に入れた気分だった。この人のセンスや、作るものの側にずっと居たいと思わされる、芸術家としての刺激もたくさんもらった。

 

更には、日本語のフォントがどうしても好きになれなくて、締め切りギリギリで、手書きの文字を徹夜で書きまくる、という修行もやってのけた。これは多分、KINKさんも相当大変だったと思う・・・最後の最後までわがままを聞いて貰えて、感謝しかない。

 

私にとって、音楽とスタイルは切り離せないもの。

心強いおふたり&梅サンのおかげで、OUTSIDERのアートワークも、心から自信を持ってみんなにカッコイイでしょ!これ見て!と言えるものができたと、自負しています。

サブスクで聞いてもらえるのもとっても嬉しいけれど、”モノ”もいつも通り、かなりの熱量で作っておりますので

たくさんの思いとエピソードが詰まったジャケットとブックレット、

ぜひ手に取って音楽と一緒に感じてもらえたらうれしいです。

 

 

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OUTSIDER Release Day

2021年9月8日更新

9/8、本日無事にソロデビューアルバム”OUTSIDER”を発売することが出来ました。

ここまで来るのに大変な道のりだったけど、無事にリリースでき、ほっとしています。

 

ラーナーズをはじめ、関わってくれた全てのひとに、心から、感謝!

 

 

アルバムリリースに伴い、レコ発も決定しました。久しぶりのバンドでのライブになります。

ぜひチェックしてみてください!

 

10月29日 (Fri) 新代田FEVER
open 18:30 start 19:00
前売 3,500円+1D 当日 4,000円+1D
CHIE HORIGUCHI & DESPERADO GENTLEMEN
Special Guest : ヒックスヴィル

チケット:9月11日よりe+にて販売開始
https://eplus.jp/sf/detail/3489130001-P0030001

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Desperado Gentlemen

2021年9月7日更新

レコード屋さんでは、フラゲできるお店はもう並んだかな?わたくしのソロデビューアルバムが9/8に発売されます。今日は、アルバムの録音やライブ演奏も含め、私のやりたい事を支えてくれている頼もしいメンバーについて。

 

Desperado Gentlemenと名付けられた、百戦錬磨の最強集団。(ハッシュタグは#デスジェン)

メンバーは

Pedal Steel Guitar  宮下広輔(PHONO TONES)

Double Bass  北島紘行(THE RODEOS)

Drums  中村”MR.MONDO”匠(THE NEATBEATS)

 

ウルフベイツ後、ソロになって一番最初に声をかけたのはベースの北島紘行(以下キタジ)。キタジは10年以上前に対バンして以来仲良くなり、前からなにか機会があったら一緒にやりたいねと話していた。でもさすがのわたくし、ただ仲が良いからだけでは誘わない。彼は革命的なウッドベーシストなのだ。ロカビリーやサイコビリーのようなスラップもこなし、指弾きではまるでエレキベースかのようなフレーズを軽々と弾いてしまう。そこには楽器やジャンルの境界線や限界が無く、無限の可能性を秘めているプレーヤーなのではないかと思う。限りなくエレキベースに近いウッドベース、という感じ。オンリーワンを追求しているところが格好いい。

 

 

ビシバシくるビートを叩いてくれているのは、デスジェンの名付け親でもある、MR.MONDO(以下モンさん)。ニートビーツは昔から大尊敬しているバンドなので、もはや私がアレコレ言える立場ではないのだが。モンさんドラムは、まるで車のエンジンかのように下からズンズン、ドドドド、と突き上げてくる。初めて見た時は鬼気迫るエイトビートに度肝を抜かれ、凄すぎて笑ってしまったほど。モンさんがドラムを叩いてくれると、こちらも、すごく上手いバンドの人みたいになれるのである。そしてもう一つ、彼はボーカルの呼吸、意思を読む職人さんなのだ。その美学には脱帽させられるばかり。

 

 

そして私のプロジェクトにおけるキーパーソン、ペダルスティールギター宮下広輔(以下みーやん様)。ウルフベイツ期からずっと、ペダルスティールを入れたいとは、ぼや〜っと思っていたのだが、ある日偶然の対バンで出会い、一目惚れしてしまった。(赤面)突然私の前に現れた運命の人!いくら払ってでも良いからどうしても彼と一緒にやりたい!と思ったのだった。ビビビと。みーやん様のペダルスティールは、どんな時も、心の奥深〜いところに優しく訴えかけてくる。限りなく歌に近い、感情的な音。ライブで生で聴くと、その音色だけで自然と涙が出てくるの。でも、優しいお兄さんかと思いきや、RoadrunnerやWatch Your Backみたいな曲もバキバキに攻めてくれて・・・彼もまた、無限の可能性を秘めたプレーヤーなのです。好きすぎてツライわ!

 

そしてバンド名にあるように、全員アウトサイダーな紳士なのだ。こんなに素晴らしいメンバーと出来て私は本当に恵まれています。一緒にやってくれて、心から、ありがとうを贈ります。

みなさまにも彼らの演奏を楽しんでもらえますように。

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