Blog

ブロさん日記㉙

2018年9月20日更新

まっぷたつに折れてしまったブロさん。

気絶しているブロさん。

いつもお世話になっている、必ず直してくれる、あの神さまみたいなお医者さまに診て貰えば大丈夫だからね。と話しかけながらも

お医者さまに持って行ける日までの数日間は、地獄のようでした。

お布団のなかでしくしくしくしく、めそめそめそめそして、朝になってもまったく起きたくありません。

誰とも絶対に会いたくない!着替えたくない!お外に出たくない!ごはん食べたくない!歯も磨きたくない!お風呂も入りたくない!

私の元に来てから怪我してばっかりで、こんな持ち主のところに来てしまってごめんなさい、ごめんなさい、と何回も思っていました。

それはもう  生きる希望を失くしている、頭の中真っ暗闇の、どこからどう見ても廃人でした!

 

 

そんな感じで数日経ち、やっとお医者さまに診てもらえる日が来ました。

そして診てもらってハッとしたのが、

今回折れてしまったところは、前の持ち主さんが一度折ってしまって、リペアした後だったということ。

そういえば、ネック折れリペア有りで買ったわな…

と思い出すわたし。

もしかしたら、前のリペアがちょっと甘くてちゃんとくっついていなかったのかも知れない、との予想も。

マイクスタンドに当たっただけで真っ二つに折れてしまったのは、そういう事だったのか、とだんだん納得してくる。

そのほかにも治療法について、お医者さまと相談したことで一番覚えているのが

このままくっつけるだけだと接着面が少なすぎるので、ヒール?と呼ばれるのかな?ネックの終わりのところとボディの間にメイプルの板を入れましょうという事でした。

ビンテージグレッチの愛すべきところは、なんと言ってもUSAならではのテキトーな作りのゆるさがあるところ。キッチリカッチリしてないところが愛くるしい上に、サウンドの特徴だと思っていたのです。ネック終わりとボディの間には少し隙間があるのがビンテージの良さだと思っていた私は、その隙間に板を入れるのかあ〜…と、一瞬、悩みました。

けれども、ビンテージのものを扱うときには、今の時代をいっしょに生きていく為に、新しい考えを持って決断する勇気、覚悟が必要です。

捨てなければならないこだわりだって、たくさん出てきますよね。

ちょっと考えて私は、へんなこだわりは捨てて、少しでも接着面が増やせるように、ネック終わりとボディの間に板を入れてもらうことを決意しました。

それによって音がもし変わってしまったとしても、ちゃんと治ったらまたよく鳴るように弾いてあげればよいんだと、その板に賭けました。いちばん大事なのは、ブロさんが元気に治ってくれること。

 

ワンマンライブまであと1ヶ月という時期だったので、それまでに治してもらえたら大変嬉しいですと頼み込み、ブロさんまたしても入院の巻。

こうなったら、どんなにお金がかかってもどんなに時間がかかっても、なにがなんでもくっつける!という気持ちでした。

 

ブロさん日記㉚へつづく

[コメントを投稿する]

ブロさん日記㉘

2018年8月21日更新

もうだいぶ、笑って話せるようになったので書き残しておこうと思います。

3月頃、ワンマン前のプレッシャーとかで胃を壊していた時期がありました。当時バナナとウィダーインゼリーが栄養源のわたしは、ライブ中、足元がふらつきマイクスタンドに倒れ込んでしまいました。

起き上がってふとギターを見ると、あれ!!ブロさんまっぷたつ…

弦がびよーーーんてなってる………折れとる!!誰がどう見ても、折れとる!!

その時まだ、ライブは4曲目。(死)

会場の空気も、一瞬で、人が死んだかのように凍りついている。

次の出番の方がすかさず、ギターを貸してくれて(ストラトでそれも確か古そうだったので感謝しかない)、なんとかライブを続ける。「どんな時でもやらなきゃいけません」とか訳の分からない事を言いながら演奏。涙が滝のように流れてくる。

ブロさんが無くなったら心の支えが何にも無くなってしまうしどうやって生きていけばいいのか分からないぞ…ブロさんごめん…と、思いながら最後までライブをやりきる。。今思えば、まさにあれが、絶望というものなんだなと思うほどでした。

ライブをなんとか気合いで乗り越えて、とれた部品を拾ったり楽屋でギターをくっつけてくれる優しいメンバーたちの様子が、こちら。

そこからは、あまり記憶がありませんが、ファンのみんなが心配して来てくれたのと、はじめてメンバーに現場を任せてタクシーで速攻帰ってしまったのを覚えています。あの時帰してくれて、メンバーにはいまも感謝しかないです。

家に帰って撮影した写真がこちら。

 

木曜日に作られたと思われる、初めて見る「THURSDAY」の文字…出来れば見たくなかったTHURSDAY…。

またここからブロさんの入院生活が始まるのでした(㉙につづく)

[コメントを投稿する]

ブロさん日記㉗

2017年10月3日更新

ずいぶんご無沙汰になってしまいましたが、実は、ブロさん綺麗に治ってすぐ帰ってきてくれました。

何事も無かったかのように、見事に傷口が無くなりました。そしてネック裏の模様とヘッドの傷まで、預けた時と同じように、忠実に再現してくださる心意気…感謝しか無いです。

せっかくなので、他の部分もたくさんメンテナンスしてもらいました。

フレットももう限界までベタベタに低かったので、打ち替えてもらいました。指板もうねうねしていたので、真っ直ぐ平らにしてもらいました。

なんと予定日より1週間くらい速く、

中も外も、完璧なブロさんで帰ってきてくれました。

肝心な音ですが、

最初はフレットの高さには戸惑ったものの、めちゃくちゃ弾きやすくて、しっかりと前に出て抜ける音がすることに、ひたすら驚きました。

いいギターはずっと弾いていられるけど

ほんとにずっと弾いていられるブロさんになって帰ってきてくれました。

2ヶ月くらい弾きこなした今、フレットの高さにも慣れ、もうこのセッティングじゃないと無理な領域まできました。

手術を決断する時はほんとにほんとに、怖くて悲しくて勇気がいったけど、 こんなにいい音&弾きやすさ になって帰ってきてくれるなんて。諦めないで治してよかった。

ビンテージギターは今の時代で、ちゃんと本来のように動けるようにしてあげることが大事だけど、でもそれはそのプレイヤーの考えによって仕様も変わってくるから難しい。

私は私なりの考えでブロさんの良さを最大限に出せる方法を取ることができたとおもうので、いまはとても満足しています。

お医者様と、紹介してくださった諸先輩方に感謝です。

[コメントを投稿する]

ギターマガジン12月号 11/13発売!

2016年10月30日更新

【 Guitar Magazine 2016年12月号 11/13発売 】

 

BLAST CULT特集で5種類のギターを弾かせていただきました。

カリフォルニアのオレンジ郡にある工場まで
取材をしに行ったギタマガ山本さん

幅広い層にアピール出来るグレッチユーザーという理由で私を試奏者に選んでくださった代理店トーラス市川さん

毎年SXSWにライブ写真を撮りに行っているという、カメラマンの岡田さん

全員が自分の仕事にこだわりを持ってまっすぐで熱い人達。
格好良い人達と格好良いブランドのギターの特集が出来たこと、
私にとって、宝物です!

少しでも多くの人に、この記事を読んでもらえますように。
そしてBLAST CULTの格好良さが伝わりますように!

ギターマガジン12月号、11/13発売です。

 

BLAST CULT
http://blastcult.wixsite.com/blastcult

写真 Takayuki Okada
http://takayukiokada.com/

 

image

[コメントを投稿する]

BLAST CULT × GUITAR MAGAZINE

2016年10月18日更新

来月発売のギターマガジンさん12月号に掲載される、ブラストカルト特集の取材に参加させていただきました。

image image image image image

余りにもブラストカルトというメーカーがカッコよすぎて、胸がいっぱいで言葉に出来なくて、興奮して眠れないです。

日本のクソみたいに閉鎖的な音楽シーンに、ジェイソンさんが作るギターのお陰で、絶対に一筋の希望の光が差し込んだ。

これはある意味、歴史的な瞬間に立ち会えたかも知れない事を、大変光栄に思います。

とにかく、ジェイソンさんと、ジェイソンさんが作るギターを支えるトーラスの市川さん、ギターマガジンの山本さんのアツい想いが、私の心を今でも震わせてます。

すべては、人の手の温もりが感じられるからこそ。

私達にはまだまだ、新しいシーンや文化を作る事、世の中の流れを変える事だってできるはずなんだと、強い希望を感じています。

皆さん、ギターマガジン12月号のブラストカルト特集、ご期待ください!

[コメントを投稿する]