最初は何も知らずに、サポートギターで演奏に行った小さなライブハウス。
打ち上げでの会話で、”ウチは皆平日働きながら、土日は有志でこのライブハウスをやっとるんよー” と割とドヤ顔で言われたとき、私は自分がとっても恥ずかしくなったのを今でもハッキリ覚えている。
それ以上カッコイイ答えが無くて、自分はそれに見合う人間で居られているのか?と思ったから。
それまで、ライブハウス=お店で、ましてやお店で働くスタッフさんが出演するアーティストを本気で好きで居てくれたり、リスペクトしてくれたりする事なんてないと思ってた。
なぜなら私がライブハウスに出始めた頃は、お客さんを呼べなかったらノルマのお金を払って(若くてお金ないのに)、さらには店長からライブのダメ出しを喰らうのが当たり前の世界だったから。
さすがに大人になってからはそんな事は無くなったけど、どこかで舐められちゃいけないと思っている自分がいたり、私達の見えない壁みたいなものは常に感じては来た。
でもそのドヤ顔の小さなライブハウスのみんなは、もう根本からまったく違った。
自分たちが好きなアーティストを自分たちの街に呼ぼうぜという想いだけで集まっていて、仕事じゃない。でも本気。まさに大人の部活動というかんじ。そんな場所だからか、お客さんまでもが全員、誇らしげなのだ。
初めて、私は両手をあげて喜んで降伏。その場所をつくる全員の事を、リスペクトできた瞬間だった。
そんな、小さいライブハウスとの出逢いから生まれたのが、”Buzz Flag”という曲。
自分たちの場所を自分たちの手で作っていくカッコイイみんなの事を思い出すたび、私はいつも泣きそうになってしまう。
そこに集まるみんなに堂々と会えるような、誇らしげな自分で居よう、といつも思っています。
BuzzFlag♪曲ができたストーリー、CHIEさんの想いを知ることができて嬉しいです。また、その場所でお待ちしてます!