わたくし、とあるご縁をいただき、ちょっと昔のギターの資料が必要になりまして。
実家から専門学校時代の資料をガサゴソと漁って、使いそうなやつだけ持って帰ってきました。
パラパラと開いてみて、びっくり。。。
とんでもなく難しい内容…これを19歳の時にやっていたのかと思うと、ほとんど理解が追いつかない状態でよくやっていたなぁと思う。
私の通っていた学校は、授業が難しくて耐えられなくて辞めていく人も多かった気がする。
同期で入ったギター科の女の子の友達は、どんどん居なくなって、最後に残った女子は私1人だった。
途中で辞めなかったのは、元々習っていたクラシックバレエの先生が厳しくて、耐える事を身につけていたのもあると思うけど、
やっぱりとっても良い先生に教えてもらっていたからなんだなぁと思う。
グループレッスンで先生の目の前で1人ずつ演奏を披露していく授業のときに、
みんなは先生から演奏の事について指摘をしてもらっているのに
私の時だけ先生は「そのブレスレットはピック型なんだね(当時私はヒステリックグラマーのピックが沢山ついたブレスレットをしていた)」と言って。
演奏の指摘ではなくブレスレットの指摘をされた事がショックすぎて、「なんで私だけ演奏の事言ってくれないんですかぁぁぁ」と大泣きした珍事を、いつも思い出す。
そのあと、先生は笑いながら、ごめんね、とても素敵なブレスレットだったから。と言いながら、授業のあと私の為に居残りして、「不満に思っている事をぜんぶ話してほしい」と、なんでもかんでも、全部真剣に話を聞いてくれたのだった。
10代って、自分の目の前の事だけが、この世の全てと思ってしまうような、とにかく誰かにすがりたいお年頃。
そんな時に、本気で自分に向き合ってくれた先生にとっても救われていた。他のクラスもいくつか受講していたけど、あの先生のような人は居なかった。
いつ思い出しても、昔の自分は必死すぎて余裕がなくて、めまぐるしくて、おもしろい。
こうして、紙の資料から、昔の自分と出会える事は、なんだか恥ずかしいようで、でもとってもうれしいのである。